2012年4月18日水曜日

我輩はイケイケな人に、たまにはなりたい。

我輩はアリクイである。

地元の飲食業界ではそう呼ばれていた。


一時期、地元のあらゆる公園からアリが居なくなるという、
んなアホな。的な噂が流れ、ボクの仕業だと世間は煽った。

そんな煽られ方も満更ではなく、
ボクは「ちょっとまってくださいよー。」とか
「誰がアリクイや。」とか
「アリばっか食べても飽きるわ」とか
ようは普通につっこんでいた。

お客さんやスタッフ、マスターにいじられ、
それを武器にボクは、激動の飲食黄金時代を生き延びてきた。
ボケではなく自分はツッコミだと気づけたのもその頃だ。

そして飲食から足を洗い2年が経つ。
オーストラリアに居てゆっくりとした時間を楽しんでいる。
仕事は朝早いしハードだしそういう意味では忙しいけど
うまい事チカラを入れたり抜いたりしている。

飲食時代に声を張っていたボクの姿はもうここにはない。


話し方もゆっくりになっただろう。

声も小さくなっただろう。

考え方も変わっただろう。

年も重ねただろう。

髪も伸びただろう。

たくさんの人と出逢っただろう。

しわも増えただろう。

歯も抜けただろう。

まだ治す気はないだろう。

彼女も出来ただろう。

いろんな経験をしただろう。

日本を出て良かったと思えてるだろう。

日本にいるべき時もあったと感じているだろう。


ボクの中の変わらないもの。

それは愛する人たちがいるという事だ。
これはこれからも変わらないし譲れない。



今ボクが気持ちを吐き出すとすれば、
たまにはイケイケになって呼吸したい。



ありがとう。                          ふみ

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